福武村(読み)ふくたけむら

日本歴史地名大系 「福武村」の解説

福武村
ふくたけむら

[現在地名]西条市福武

加茂かも川が山地から西条平野へ入る右岸山麓沿いに東西に広がる平地村。南端にそびえる八堂はちどう(一九六メートル)の山頂に高地性弥生時代遺跡がある。

福武の初見は、建武元年(一三三四)八月五日の後醍醐天皇綸旨(覚園寺文書)に「伊予国新居西条庄内得重・得恒・福武・稲満等四ケ村、為相摸国覚園寺領、知行不可有相違之由天気所候也」とみえ、西条庄内の「福武村」が鎌倉の覚園寺領であったことがわかる。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の新居郡の項に「福武村 小柴山有、芝原有、川有」とある村高一千石余の大村


福武村
ふくたけむら

現在の木次町東部、仁多にた町との境付近に比定される。建長元年(一二四九)六月日の杵築大社造営所注進状(北島家文書)に「福武」とみえ、来次上きすきかみ日伊ひいなどとともに遷宮に伴う神事として流鏑馬を勤めていた。文永八年(一二七一)一一月日の杵築大社三月会相撲舞頭役結番帳の一〇番にも村名がみられ、同村五町一反六〇歩の地頭として日伊郷と同じ伊比又太郎の名があげられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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