秋野孝道(読み)アキノ コウドウ

20世紀日本人名事典 「秋野孝道」の解説

秋野 孝道
アキノ コウドウ

明治〜昭和期の僧侶 曹洞宗管長。



生年
安政5年4月18日(1858年)

没年
昭和9(1934)年2月20日

出生地
遠江国相良(静岡県榛原郡相良町)

別名
号=大忍

学歴〔年〕
曹洞宗大学専門本校卒

経歴
秋野新七の三男として生まれる。静岡・長興寺で出家し、明治5年伊藤慶道について得度。13年兄弟子の加藤玄裔に嗣法し、西有穆山師事して「正法眼蔵」を研究。総持寺、天徳寺、大洞院を経て、25年曹洞宗大学林学監、33年教頭、35年総監となる。38年永平寺の後堂・眼蔵会講師を務め、42年母校・曹洞宗大学(のち駒沢大学)学長就任。大正5年静岡県袋井の可睡斎寺主、のち総持寺西堂、小田原・最乗寺寺主などを経て、昭和4年総持寺貫首、5年曹洞宗管長。晩年に東京帝国大学で「正法眼蔵」の特別講座を開催した。著書に「禅宗綱要」「正法眼蔵講話」「五位要訣」「従容録講話」「黙照円通禅師語録」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「秋野孝道」の解説

秋野孝道 あきの-こうどう

1858-1934 明治-昭和時代前期の僧。
安政5年4月18日生まれ。明治5年得度,西有穆山(にしあり-ぼくざん)に師事。42年母校曹洞宗(そうとうしゅう)大(現駒沢大)学長。のち静岡県の可睡斎などの住持をへて,昭和4年総持寺貫主,翌年曹洞宗管長となる。昭和9年2月20日死去。77歳。遠江(とおとうみ)(静岡県)出身。号は大忍。著作に「正法眼蔵講話」「禅宗綱要」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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