秋風嶺(読み)しゅうふうれい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「秋風嶺」の意味・わかりやすい解説

秋風嶺
しゅうふうれい / チュプンニョン

韓国大韓民国)の中部、忠清北道(ちゅうせいほくどう/チュンチョンブクド)永同郡と慶尚北道(けいしょうほくどう/キョンサンプクド)金泉(きんせんキムチョン)市の境界にある標高235メートルの峠。古来から嶺南地方と中部地方をつなぐ交通路の要(かなめ)であった。小白(しょうはく/ソベク)山脈と盧嶺(ろれい/ノリョン)山脈の分岐点であり、また錦江(きんこう/クムガン)と洛東江(らくとうこう/ナクトガン)の分水嶺でもある。ソウル―釜山(ふざん/プサン)間高速道路(全長428キロメートル)の中間点で、高速バス乗客が一時下車、休憩する秋風嶺休憩所がある。また京釜(けいふ)線鉄道の秋風嶺駅があって、現在も交通の要地となっている。

[森 聖雨]

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百科事典マイペディア 「秋風嶺」の意味・わかりやすい解説

秋風嶺【しゅうふうれい】

韓国,忠清北道と慶尚北道の境にある峠。標高548m。小白山脈蘆嶺山脈の分岐点にあって京釜線上の最高地点。小白山脈以南を嶺南地方(慶南・慶北)という。文禄慶長の役の際の激戦地測候所がある。
→関連項目聞慶

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世界大百科事典(旧版)内の秋風嶺の言及

【金泉】より

…京釜線(ソウル~釜山)の中間点に位置し,小白山脈の東麓に沿って北上する慶北線(金村~栄州)と結ぶ交通の要衝として,地方行政,教育,商業の中心地となっている。京釜街道の最大の難所である秋風嶺を越えて最初の都会地であり,古くから商業が発達,李朝時代には南朝鮮五大定期市場の一つとされた。とくに牛のせり市が有名。…

※「秋風嶺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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