日本大百科全書(ニッポニカ) 「秋風嶺」の意味・わかりやすい解説
秋風嶺
しゅうふうれい / チュプンニョン
韓国(大韓民国)の中部、忠清北道(ちゅうせいほくどう/チュンチョンブクド)永同郡と慶尚北道(けいしょうほくどう/キョンサンプクド)金泉(きんせん/キムチョン)市の境界にある標高235メートルの峠。古来から嶺南地方と中部地方をつなぐ交通路の要(かなめ)であった。小白(しょうはく/ソベク)山脈と盧嶺(ろれい/ノリョン)山脈の分岐点であり、また錦江(きんこう/クムガン)と洛東江(らくとうこう/ナクトガン)の分水嶺でもある。ソウル―釜山(ふざん/プサン)間高速道路(全長428キロメートル)の中間点で、高速バス乗客が一時下車、休憩する秋風嶺休憩所がある。また京釜(けいふ)線鉄道の秋風嶺駅があって、現在も交通の要地となっている。
[森 聖雨]