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朝鮮半島南東部の大河。太白山脈中の太白山に発し,甘川,琴湖江,黄江,南江等の支流を集めながらゆるやかに南下し,釜山市西方で朝鮮海峡に注ぐ。全長525km,流域面積は2.4万km2に達し,嶺南(慶尚道)地方のほぼ全体に及ぶ。雨量の豊富な南朝鮮を流れるため水量はゆたかで,流域には安東,金泉,大邱,晋州,金海など多数の盆地・平野が発達し,古くから加羅,新羅などの文化が形成され,今日も韓国の主要な農業地帯となっている。流れがゆるやかなため,かつては安東まで舟運が可能で,李朝時代には税米の輸送(遭運)に利用され,また日本からの使者や交易品は洛東江を守山までさかのぼり,鳥嶺をへて忠州から漢江の水運でソウルに至った。現在では上流に日本の協力で建設された安東ダム(1975完成)があり,また河口堰が建設されて密度の高い水利用が行われている。
執筆者:谷浦 孝雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
韓国(大韓民国)、江原道の黄池を水源とし、慶尚南・北道を流れる大河。全長525キロメートル、流域面積2万3860平方キロメートル。流域には河口の大三角州、金海平野をはじめ進永平野など肥沃(ひよく)な農耕地が広がる。支流には半辺川、乃城(だいじょう)川、琴湖(きんこ)江、南江などがあり、灌漑(かんがい)、水運が発達している。大邱(たいきゅう)周辺の平野を潤し、慶尚南道に入り、釜山(ふざん)西側で朝鮮海峡に注ぐ。
[森 聖雨]
「ナクトン(洛東)江」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…この間25年カップ(朝鮮プロレタリア芸術同盟)創建に参加。故郷を奪われた主人公の闘いと死を描いた代表作《洛東江》(1927)は,革命的ロマンティシズムに溢れる短編であり,朝鮮プロレタリア文学史にきわだつ秀作といえよう。他に詩集《春草の上にて》(1924),短編《土の中へ》(1925)などがある。…
…南は海岸線の複雑なリアス海岸となっており,前面の海上には巨済島,南海島など大小多数の島が浮かぶ。太白山脈の東側の狭い地域を除く本道のほとんどが北端の太白山に発し,ゆるやかに南流する洛東江の流域となっている。洛東江は多数の支流に沿って,安東,金泉,大邱,晋州など大小の盆地平野を発達させ,河口部には沖積平野の金海平野を形成している。…
※「洛東江」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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