忠清北道(読み)ちゅうせいほくどう

精選版 日本国語大辞典 「忠清北道」の意味・読み・例文・類語

ちゅうせい‐ほくどう ‥ホクダウ【忠清北道】

大韓民国に属する、朝鮮半島中央部、内陸の道。道都は清州チュンチョンブクド

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「忠清北道」の意味・読み・例文・類語

チュンチョン‐ブクド【忠清北道】

大韓民国中部、内陸にあるどう。道庁所在地は清州チョンジュ鉱工業発達。ちゅうせいほくどう。

ちゅうせい‐ほくどう〔‐ホクダウ〕【忠清北道】

チュンチョンブクド

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「忠清北道」の意味・わかりやすい解説

忠清北道
ちゅうせいほくどう / チュンチョンブクド

韓国(大韓民国)の内陸に位置する道。面積7431.69平方キロメートル、人口146万2621(2000)。現在の行政区域は3市(清州(せいしゅう)、忠州、堤川(ていせん))、8郡から構成されている。道庁所在地は清州市。本道は中央の南漢江と美湖川との分水嶺(ぶんすいれい)になっている山地(標高300~500メートル)によって、東部地区と西部地区とに区分できる。東部地区の中央を流れる南漢江は流域に忠州盆地、堤川盆地を形成している。西部地区には北の車嶺(しゃれい)山脈南東の小白山脈の間に錦江(きんこう)とその支流である美湖川が流れ、流域には清州、陰城、鎮川、清原報恩、沃川(よくせん)、永同などの侵食盆地がある。年平均気温は10~12℃、1月平均気温は零下4~6℃、8月平均気温は29℃である。年降水量は1100ミリメートル。

 農家の戸数は9万1715戸(1999)、耕地面積は13万4587ヘクタール(2000)である。米は全国生産量の約5.5%を占める。そのおもな産地は美湖平野、鎮川平野、会平平野、忠州平野である。堤原と丹陽トウモロコシ、沃川と永同のソバ、清原と堤原の豆、清原と中原アズキなどがおもな雑穀である。水力発電は大清ダムで9万キロワット、忠州ダムで6万キロワット規模、槐山(かいさん)ダムで2600キロワットの発電能力がある。地下資源には金、鉄、タングステン、滑石(かっせき)、蛍石(ほたるいし)などが産出されるが、その量は少ない。おもな工業には、清州の繊維、電子、食品、忠州の肥料、滑石、セメント、丹陽と堤川の大規模セメント工場などがある。観光地としては俗離(ぞくり)山国立公園、丹陽八景、華陽洞九曲、水安堡(すいあんほ)温泉などがある。俗離山国立公園はソウルから230キロメートル、清州と大田(たいでん)からは65キロメートルの地点に位置する。俗離山には有名な法住寺があり、そこには国宝第55号の捌相(はっそう)殿、第5号の双獅子(そうじし)石灯などがある。

[張 保 雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「忠清北道」の意味・わかりやすい解説

忠清北道【ちゅうせいほくどう】

韓国中央部内陸の道。3市8郡,道都は清州。大部分が丘陵性の山地で,北東部に漢江が盆地をつくり,南西部には錦江と美湖川が清州平野をつくる。水田より畑が多く,米,麦,大豆,タバコ,綿花などの産がある。開発は遅れているが,金鉱,黒鉛,無煙炭,滑石,タングステンなどの埋蔵が知られる。清州に工業団地があり,近年工業生産も増えてきた。7432km2。151万2000人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「忠清北道」の意味・わかりやすい解説

忠清北〔道〕
ちゅうせいほく

チュンチョンプク(忠清北)道」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の忠清北道の言及

【忠清道】より

…朝鮮半島中西部の地方で,朝鮮八道の一つ。韓国に属し,行政上は南北道と大田広域市に分かれ,人口は忠清北道(道庁所在地,清州)144万2191,忠清南道(道庁所在地,大田)185万5346,大田市126万8432(いずれも1995)。
[自然]
 地形的にきわめて対照的な東西二つの地域に分かたれる。…

※「忠清北道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android