精選版 日本国語大辞典 「秘教」の意味・読み・例文・類語 ひ‐きょう‥ケウ【秘教】 〘 名詞 〙① 仏語。深遠秘奥で知り尽くすことのできない教え。密教をいう。[初出の実例]「法花止観、談二秘教不能伝一」(出典:性霊集‐九(1079)高野寺鐘知識文)② 秘密の儀式を重んじる宗教。③ 一般に、秘密の教え。また、表に現われず深遠でわけの分からないもののたとえ。[初出の実例]「小林も劣らずかういふ感受性の秘教に淫してゐた」(出典:私の詩と真実(1953)〈河上徹太郎〉友情と人嫌ひ)④ 哲学で、ピタゴラス派、プラトン、アリストテレスなどが、修辞法のような常識的教養的知識を教える分野を公教的と呼んだのに対して、哲学、自然学、弁論術などのむずかしい専門的知識の分野をいう。〔哲学字彙(1881)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例