稲代吉原神社(読み)いなしろよしわらじんじや

日本歴史地名大系 「稲代吉原神社」の解説

稲代吉原神社
いなしろよしわらじんじや

[現在地名]峰山町字安 森替

小西こにし川に平行して走る奥吉原道の西端に鎮座する。現在は保食神・素盞嗚命・倉稲魂神の三神を同じ社殿に祀るが、もとは稲代・祇園狐婦こぶ(妙婦)三社の各々の祭神であった。旧村社。

稲代神社は「延喜式」神名帳にみえる丹波郡稲代神社に比定され、もとの社地は現在地から約三町ほど西南の稲代山で、その地を元宮とよぶという。かつては吉原庄一円、すなわち奥吉原(小西・西山)・吉原(安・峯山・杉谷)総社であった(峯山旧記)

祇園社は天正年中(一五七三―九二)竹野たかの木津きつ庄の売布めふ神社(現網野町)から牛頭天王の分霊を勧請したものと伝える。売布神社の由緒書に天正四年七月、分霊を請われて移したことがみえるという(峰山郷土史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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