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祇園精舎 ぎおんしょうじゃJetavana-vihāra

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

祇園精舎
ぎおんしょうじゃ
Jetavana-vihāra

古代インドの舎衛国にあった僧院。サンスクリット語 Jetavane 'nāthapiṇḍadasya ārāmaが漢訳で祇樹給孤独園 (ぎじゅぎっこどくおん) とされ,それを省略した形が祇園精舎

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デジタル大辞泉の解説

ぎおん‐しょうじゃ〔ギヲンシヤウジヤ〕【祇園精舎】

《〈梵〉Jetavana-vihāraの訳》須達(しゅだつ)長者が、中インドの舎衛城(しゃえじょう)の南にある祇陀(ぎだ)太子の林苑を買い取り、釈迦とその教団のために建てた僧坊。祇陀林寺。

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百科事典マイペディアの解説

祇園精舎【ぎおんしょうじゃ】

祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん)精舎の略。須達(すだつ)長者が釈迦のために寄進したと伝える。王舎城の竹林精舎とともに二大精舎といわれ,釈迦の後半生止住の地となった。
→関連項目シュラーバスティー

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎおんしょうじゃ【祇園精舎】

インドのシュラーバスティー(舎衛城,舎衛国)にあった僧院で,祇樹給孤独園(ぎじゆぎつこどくおん)精舎の略称。ジェータ(祇陀,逝多)太子の園林にスダッタSudatta(須達)長者(給孤独長者Anāthapiṇḍada)が釈尊とその教団のために建てたもの。スダッタ長者は修道に適した最勝のその地を得るために,財力を示そうとして園内に金銭を敷きつめたという。マガダ国にあってビンビサーラの保護を受けた竹林精舎とともに二大精舎として知られ,釈尊の説法も多くこの精舎で行われた。

ぎおんしょうじゃ【祇園精舎】

平曲の曲名。小秘事物。《平家物語》全編の総序となる短い文章だが,平曲では特に大切に扱われる。釈迦説法の地祇園精舎の鐘の音には,諸行無常の響きがあり,その臨終の地の沙羅双樹の花の色は,盛者必滅の理を示している。栄華に誇る者も終りには滅びる。異国にも日本にもその例は多いが,特に平清盛の行状には言葉に尽くせぬものがあった。その先祖は桓武天皇だが,姓を賜って臣下に下ってからは,清盛の祖父正盛の代まで地方の受領で,殿上人の列に連なることを許されなかった。

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大辞林 第三版の解説

ぎおんしょうじゃ【祇園精舎】

須達しゆだつ長者が釈迦とその弟子に寄進した寺。中インドの舎衛しやえ城の南に旧跡がある。もと祇陀ぎだ太子の林園で、須達長者を給孤独ぎつこどくとも呼んだことから、祇樹給孤独園、略して祇園という。祇陀林。逝多林せいたりん。給孤独園ぎつこどくおん

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

祇園精舎
ぎおんしょうじゃ

古代インドのコーサラ国の首都シュラーバスティー(舎衛城(しゃえいじょう))郊外にあった仏教の寺院。詳しくは祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん)という。給孤独(本名、須達(スダッタ))長者が祇陀(ぎだ)太子の樹林を黄金を敷き詰めて買い取り、ここに堂塔伽藍(がらん)を建てたところからこの名がある。精舎は僧院の意。この園林には釈尊(しゃくそん)(仏陀(ぶっだ))もしばしば足を運び、在世中十九度の雨安居(うあんご)を過ごしたと伝えられる。またここで多くの経典が説かれ、浄土(じょうど)三部経の一つ『阿弥陀経(あみだきょう)』もここに舞台が設定されている。しかし法顕(ほっけん)(335?―421?)や玄奘(げんじょう)(600/602―664)が訪れたときにはすでに荒廃していたという。これらの記述をもとにイギリスのA・カニンガム(1814―93)が現在のウッタル・プラデシュ州のサヘート・マヘートSaheth Mahethの遺跡を発掘し、ここが舎衛城であり、その中のサヘート村が祇園精舎であると比定した。この遺跡は現在インド政府によって保存され、公園として管理されている。『平家物語』冒頭の句「祇園精舎の鐘の声、諸行無常(しょぎょうむじょう)の響あり」によって、祇園精舎の名は人口に膾炙(かいしゃ)している。[森 章司]

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世界大百科事典内の祇園精舎の言及

【精舎】より

…仏道に精進する者が住む舎という意味。釈迦が主として説法した五つの僧院たる祇樹給孤独園(ぎじゆぎつこどくおん)精舎,鷲嶺(じゆれい)精舎,獼猴江(みこうこう)精舎,菴羅樹園(あんらじゆおん)精舎,竹林精舎を天竺五精舎といい,なかでも須達(しゆだつ)長者が舎衛城の南にたてた祇樹給孤独園精舎は,祇園精舎の略称で,日本の文学でも親しく用いられた。中国や日本における五山の制は,天竺五精舎にならったものである。…

【無常】より

…すなわち〈色は匂へど散りぬるを〉は諸行無常,〈我が世たれぞ常ならむ〉は是生滅法,〈有為の奥山今日越えて〉は生滅滅已,〈浅き夢見じ酔ひもせず〉は寂滅為楽である。日本ではこの教えから,人生は無常であるという無常観ができ,《平家物語》冒頭の〈祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響あり〉は人口に膾炙(かいしや)している。これはインドの祇園精舎に重病人を収容する無常院があって,人の死にあたって鐘が打たれたことをあらわし,日本ではすべて人の死を無常事といい,葬送の相互扶助を目的に結ばれた講社を無常講,略して講組という。…

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