稲草八幡神社(読み)いなくさはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「稲草八幡神社」の解説

稲草八幡神社
いなくさはちまんじんじや

[現在地名]総領町稲草

田総たぶさ川の北岸、下市しもいち地区の東に鎮座祭神仲哀天皇・神功皇后・応神天皇・市杵島姫ほか。旧村社。

本郷ほんごう(現甲奴町)に鎮座した大宮おおみや八幡宮は、弘安年中(一二七八―八八)争論があった際、郡中の氏子神輿を担ぎ去って分祀されたが、当社もそのうちの一つで初め志賀志羅しがしら山の宗像むなかた社に祀ったと伝える。「芸藩通志」には「大永四年甲申重修の棟札に弘安三年建とあり」と記し、続けて「享保の棟札には弘安元年此社回禄に罹りし事を載す」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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