稲葉三千男(読み)イナバ ミチオ

20世紀日本人名事典 「稲葉三千男」の解説

稲葉 三千男
イナバ ミチオ

昭和・平成期の評論家 東京大学名誉教授;元・東久留米市長。



生年
昭和2(1927)年3月10日

没年
平成14(2002)年9月8日

出生地
福岡県

学歴〔年〕
東京大学文学部社会学科〔昭和28年〕卒,東京大学大学院社会学系研究科〔昭和33年〕修了

経歴
東京大学新聞研究所(現・社会情報研究所)助手助教授を経て、昭和47年教授。のち同所長。マスコミの政治機能の研究に関心をもち、警察官職務執行法、皇太子成婚におけるマスコミの動向を分析した論文で注目を集める。マルクス主義立場に立ったマスコミ論を構築、国民文化会議市民運動で活躍した。61年東日本部落解放研究所初代理事長に就任。62年に東大を退官し、東京国際大学教授を務めた。平成2年共産党、社会党(当時)、社民連などの推薦を受け、東久留米市長に当選。3期目任期途中の13年、体調不良のため退任著書に「現代ジャーナリズムの批判」「ドレフュス事件ゾラ」「NHK受信料を考える」「マスコミの総合理論」「メディアの死と再生」「コミュニケーションの総合理論」、詩集「昼さがりの詩」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲葉三千男」の解説

稲葉三千男 いなば-みちお

1927-2002 昭和後期-平成時代の社会学者。
昭和2年3月10日生まれ。47年東大新聞研究所教授,55年同所長。のち東京国際大教授。マルクス主義の立場からマスコミ論を展開。国民文化会議や市民運動でも活躍し,61年東日本部落解放研究所初代理事長,平成2年から東久留米市長をつとめた。平成14年9月8日死去。75歳。福岡県出身。東大卒。著作に「マスコミの総合理論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「稲葉三千男」の解説

稲葉 三千男 (いなば みちお)

生年月日:1927年3月10日
昭和時代;平成時代の評論家
2002年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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