連歌師(読み)レンガシ

世界大百科事典 第2版の解説

連歌を職業とする者の通称。連歌に巧みな者,連歌を好む者の中から連歌の指導や連歌会の運営に携わる体の専門家が分化し,やがてそれを職業とする〈連歌師〉なるものが生まれたと考えられる。鎌倉時代の中・後期にその初期形態が見られ,13世紀半ばの道生(どうしよう),寂忍らが〈花下(はなのもと)連歌〉の興行・指導をしているのがその例であるが,実態は明らかではない。14世紀はじめころ活躍した善阿(ぜんあ)は七条道場金光寺の僧であったが,組織的な連歌会の運営と門弟の育成をおもな仕事としており,連歌式目制定にも関与するなど,専門の連歌師と呼ぶにふさわしいものがある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 連歌に巧みな人。連歌の専門作者。連歌の指導を職業とする人。
※筑波問答(1357‐72頃)「弁内侍・少将内侍などいふ女房連歌師」
② 江戸幕府の職名の一つ。寺社奉行の支配の下で連歌のことをつかさどったもの。里村氏(紹巴の後裔)・坂氏が世襲。
※京羽二重(1685)六「連歌師 新在家中の町 里村昌陸」

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