穎脱(読み)エイダツ

デジタル大辞泉 「穎脱」の意味・読み・例文・類語

えい‐だつ【×穎脱】

[名](スル)《「史記」平原君伝から。袋に包んだきり穂先が自然と突き出る意》才能が特にすぐれていること。
「春之助の頭脳は、中学校へはいってから再びたちまち―して」〈谷崎・神童〉

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精選版 日本国語大辞典 「穎脱」の意味・読み・例文・類語

えい‐だつ【穎脱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 錐(きり)は嚢(ふくろ)につつんでおいても、自然とその穂先が現われるものだという「史記‐平原君伝」の故事から ) 才能が、群を抜いてすぐれていること。
    1. [初出の実例]「錦段粧残晴李落、嚢錐穎脱湿蘆穿」(出典:田氏家集(892頃)上・題橘才子所居池亭)
    2. [その他の文献]〔晉書‐陶潜伝〕

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普及版 字通 「穎脱」の読み・字形・画数・意味

【穎脱】えいだつ

錐(きり)が(ふくろ)を破って出る。才気が外にあらわれる。〔史記、平原君伝〕(毛)をして蚤(はや)く中に處(を)るを得しめば、乃ち穎して出でん。特(た)だ其の末の見(あら)はるるのみに非ざるなり。

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