空中警戒管制機(読み)クウチュウケイカイカンセイキ(その他表記)airborne warning and control system; AWACS

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空中警戒管制機」の意味・わかりやすい解説

空中警戒管制機
くうちゅうけいかいかんせいき
airborne warning and control system; AWACS

早期警戒機 AEW警戒警報任務とするのに対し,コンピュータの情報処理による監視,指令管制,通信の装置を有し,高度を利用して目標を早期に発見し警報を発すると同時に,機上から迎撃作戦を指揮管制するもの。早期警戒管制機,エーワックス AWACSとも呼ばれる。その利点敵機の早期発見のほか,地上指揮所が核攻撃で破壊された場合でも生存し,指揮管制を続けられることにある。アメリカ合衆国のボーイングE-3セントリー,ロシアのベリエフA-50などがある。現代の航空戦に不可欠な航空機で,日本も航空自衛隊がボーイング 767を改造した空中警戒管制機を4機運用する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の空中警戒管制機の言及

【早期警戒機】より

…1976年9月6日に発生したMiG25事件では,ソ連のミコヤンMiG25戦闘機が日本近海で急激に降下し,自衛隊の地上レーダーで監視できない超低空で侵入して函館空港に強行着陸したが,早期警戒機はこの例のように低空侵入する航空機やミサイルを探知するために有効な手段である。アメリカ空軍は1952年にロッキードCH121型輸送機にレーダーを搭載して早期警戒機の運用を開始し,その後,低空目標の探知能力に優れたレーダーを搭載するAWACS(エーワツクス)(airborne warning and control systemの略)機(空中警戒管制機)としてのボーイングE3A型機を77年から部隊で運用している。これは,低空を侵入してくる航空機を早期に発見する能力のほか,自軍の戦闘機などに対し指揮管制する能力を持つ。…

※「空中警戒管制機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む