突放す(読み)ツキハナス

デジタル大辞泉 「突放す」の意味・読み・例文・類語

つき‐はな・す【突(き)放す】

[動サ五(四)]
突いたり強く押したりして離れさせる。つっぱなす。「組みついてくる相手を―・す」
関係を絶って相手にしない。頼ってくる相手を見捨てる。つっぱなす。「親友からも―・される」「わざと―・した態度をとる」
感情を入れないで扱う。「―・した目で世の中を見る」
競争相手を、急激に大きく引きはなす。「連続得点で対戦者を―・す」
[類語]振り切る引き離す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突放す」の意味・読み・例文・類語

つき‐はな・す【突放】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 突いてはなれさせる。突きとばす。おしやる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「『ここな慮外者めが』とつきはなす」(出典:歌舞伎・お染久松色読販(1813)序幕)
  3. 関係を絶って相手にしなくする。感情を入れないで扱う。
    1. [初出の実例]「大事の時はつきはないて用には立まい程に、同父にはしかぬぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)六)
    2. 「私ひとりつき離(ハナ)されて勝手がしれんぢゃあるまいか」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)初)

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