Mg3N2(100.93).正式名称は二窒化三マグネシウム.Mg(N3)2はアジ化マグネシウム(アジ化物)で窒化物ではない.Mgを N2 またはNH3中で高温に加熱すると得られる.立方晶系結晶.Y2O3と同型構造(蛍石構造でCaのかわりにN,Fの位置の1/4は空間,3/4にMgが入った構造).純粋なら無色,通常は黄色の固体. 密度2.71 g cm-3.3変態があり,550 ℃ 以下はα相,550~988 ℃ はβ相,988 ℃ 以上はγ相.密閉容器中では1300 ℃ で解離圧が1 atm となる.空気中で加熱すれば徐々に酸化されてMgOを生じる.水とは容易に反応してNH3とMg(OH)2になる.脱水剤に用いられる.[CAS 12057-71-5]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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