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アンモニア アンモニア ammonia

翻訳|ammonia

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンモニア
アンモニア
ammonia

化学式 NH3 。無色,刺激臭の気体。粘膜を激しくおかすので危険。融点-77.7℃,沸点-33.4℃。水 100ml中に0℃で 89.9g,20℃で 50.0g溶ける。圧縮すると容易に液化して液体アンモニアになる。

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デジタル大辞泉の解説

アンモニア(ammonia)

刺激臭のある無色の気体。水によく溶け、アルカリ性を示す。圧縮により容易に液化する。肥料や硝酸の製造原料、冷却剤などにする。化学式NH3

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百科事典マイペディアの解説

アンモニア

化学式はNH3。融点−77.7℃,沸点−33.48℃。常温で無色の刺激臭が強い気体。水によく溶け(水1容に対し0℃で1300容,20℃で700容),アルコール,エーテルにも可溶。
→関連項目ガス化学工業空中窒素固定石炭化学石油化学電気化学工業

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栄養・生化学辞典の解説

アンモニア

 NH3 (mw17.03).独特の刺激臭をもつ気体で,水によく溶け,塩基性を示す.

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世界大百科事典 第2版の解説

アンモニア【ammonia】

窒素と水素の化合物。化学式NH3。アンモニアの存在はその特異臭によって古くから人類に認識されており,古くは有機物のすす(煤),または塩化ナトリウムと尿とから昇華法によって,塩化アンモニウムNH4Clの形でつくられていた。アンモニアの名は,古代エジプトアメン(ギリシア語ではAmmon)神殿の付近に産する磠砂(ろしや)(主成分塩化アンモニウム)をアンモンの塩sal ammoniacusと呼んだことに由来する。

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大辞林 第三版の解説

アンモニア【ammonia】

鼻をつく強いにおいをもつ無色の気体。化学式 NH3 工業的には窒素と水素とを高圧下で触媒を用いて合成する(ハーバー-ボッシュ法)。水に溶けやすく、塩基性を示す。また液化しやすい。硝酸・肥料(硫安など)・尿素樹脂など合成化学工業の原料に用いる。液体アンモニアは冷凍・製氷用冷媒に利用する。 〔「暗母尼亜」とも当てた〕

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アンモニア
あんもにあ
ammonia

窒素と水素の化合物で、常温では無色、強い刺激臭のある気体である。化学式NH3。水によく溶け(体積で約1000倍溶ける)アンモニア水となる。[中原勝儼]

歴史

古代エジプトの太陽神アモンAmonの寺院の近くから産する塩を「アモンの塩」sal ammoniacusといっていたが、当時食塩と尿とからつくられていた白色粉末(実は塩化アンモニウムNH4Cl)をさすようになり、このことばが転化して、のち、これから得られるものとしてアンモニアの名が生じた。1774年にイギリスのJ・プリーストリーが初めて合成に成功した。[中原勝儼]

存在

大気中には少量存在し、天然水中にも微量存在することが多い。また土壌中には細菌による含窒素有機化合物の分解生成物として含まれている。これが井戸水などに含まれている場合には、腐敗物質の存在を示すことになり、飲料水として不適当である。なお、地球以外の惑星、たとえば木星や土星などの大気中にもその存在が認められ、宇宙空間でも存在することが確認されている。[中原勝儼]

製法

工業的には窒素と水素とを加圧下、高温で反応させてつくる。実験室では市販の濃アンモニア水を加熱して、発生する気体を乾燥すると得られる。あるいはアンモニウム塩を水酸化カルシウムなどのアルカリと熱してつくる。これらの場合、塩基性のアンモニアガスを乾燥するのに、乾燥剤として酸性のもの(濃硫酸や五酸化二リン)、あるいは塩化カルシウムなどを使ってはならない(アンミン錯塩をつくってしまう)。通常は酸化カルシウムか水酸化ナトリウムを用いる。[中原勝儼]

性質

常温では無色、特異臭を有する気体であるが、圧縮すると簡単に液体にすることができる(たとえば20℃ならば8.46気圧)。分子構造は三角錐(すい)形で、水素原子は正三角形(1辺163ピコメートル)をつくり、その中心から38ピコメートル高いところに窒素原子がある。この水素原子のつくる平面に対し、窒素原子が上下する振動があるため、原子時計に利用される。気体のアンモニアは空気中では燃えないが、酸素中では黄色の炎をあげて燃え、窒素と水とを生ずる。このとき触媒を用いて酸化すると一酸化窒素が得られ、これをさらに酸化して二酸化窒素とし、水で処理すると硝酸が得られるので、この反応は硝酸製造に用いられる。ナトリウムやマグネシウムなどの金属とは反応してアミドや窒化物をつくり、ハロゲンとは反応して窒素を遊離する。水溶液はアンモニア水といい、アルカリ性で、酸とは塩をつくり、各種の金属塩とは反応してアンミン錯塩をつくる。気体を液化したものを液体アンモニアといい、水によく似た性質をもつ無色透明の液体で、溶媒として用いられる。[中原勝儼]

分析

気体中に含まれるときは、水または酸に吸収させ、水に溶けているときは、そのままネスラー試薬を加えると黄褐色になることによって存在が知られる。また、水溶液に水酸化ナトリウムを加えて熱すると、アンモニアの特異臭があることによって簡単に知ることができる。この臭気はきわめて強く、ごく微量でも(1立方メートル当り17ミリグラム)知ることができる。[中原勝儼]

用途

肥料としてもっとも多く用いられ、その量は日本ではアンモニア全生産量の85~90%に達する。残りが工業用である。肥料としてはこれまで主として硫安に変えられていたが、最近では尿素として用いるほうが多くなっている。工業用としては、硝酸の製造、ソーダ灰(無水炭酸ナトリウム)製造のアンモニアソーダ法での使用、有機合成原料などとして用いられる。[中原勝儼]

アンモニア水

アンモニアの水溶液をアンモニア水という。アンモニアを水に溶かしてつくるが、発熱するので冷却しつつ行う必要がある。濃度が高いほど比重が小さい。たとえば15℃のとき、アンモニア9.91%で比重0.960、19.87%で0.926、30.37%で0.898である。アンモニア水中でのアンモニア分子の状態は、種々の実験事実から水酸化アンモニウムNH4OHの存在は考えられず、水分子の付加したNH3H2OとNH4OHの中間状態にあるものとされている。したがってアンモニアの水溶液を水酸化アンモニムのようによぶのは誤りである。無色透明の液体で、アンモニア臭と刺激性の味をもち、アルカリ性を示す。これは、
  NH3+H2ONH4++OH-
の平衡によるものであるが、このときの平衡定数Kbは、

であって、弱アルカリ性である。熱した場合、もしくは、強アルカリが存在する場合は、溶解度が減少してアンモニアを失う。
 沈殿剤、緩衝剤など試薬としての用途が重要であるが、衣類の洗浄や局所刺激剤、興奮剤、制酸剤、中和剤などの医薬品としても用いられる。
 空気に触れさせておくと、揮発し、また空気中から二酸化炭素その他の酸性蒸気を吸収するから、ゴム、プラスチック、ガラスなどの栓で密栓して保存する。市販品は通常、空気中の二酸化炭素を吸収して一部が炭酸塩となっているので、厳密な目的のためには、水酸化バリウムを加えて煮沸し、出てくるアンモニアを、二酸化炭素を含まない蒸留水に溶かして使用することがある。濃アンモニア水は温度が上昇すると爆発的に噴出することがあるので、冷所に貯蔵する。とくに夏は栓をあけるとき噴き出すことがあるので、目に入れることのないように、十分注意しなければならない。[中原勝儼]

液体アンモニア

アンモニアを液体にしたものを液体アンモニアという。略して液安ともいう。無色透明で、流動性が強く、水によく似た性質を示し、多くの各種化合物を溶解する。さらに電解質を溶かした溶液は、水溶液の場合と同じようなイオン反応、水素イオン濃度の変化による指示薬の変色などがみられる。このように各種化合物を液体アンモニアに溶かしたときには、水溶液中でおこす加水分解と同じように加溶媒分解をおこすが、これをアンモノリシスあるいは加安分解といっている。たとえば液体アンモニア中では、水の
  2H2OH3O++OH-
に対応した
  2NH3NH4++NH2-
があるため、重金属の塩類を液体アンモニア中に置くと、たとえば

のような反応を示す。これはたとえば水中での

の加水分解に対応している。
 また有機化合物が液体アンモニアだけでなく、アンモニア溶液と反応してアミノ基-NH2などが導入される場合もアンモノリシスということがある。たとえば、ハロゲン化物、酸無水物、エステルなどにみられる、

などがそうである。
 液体アンモニアは、非水溶媒として種々の溶液反応の研究に用いられるほか、直接に肥料としても使われる。なお蒸発熱が大きいため古く冷凍用寒剤としても用いられたが、現在ではあまり使われていない。
 取り扱う場合、粘膜を侵すので目、鼻、口などに直接触れないように注意する必要がある。[中原勝儼]
『塩川二朗編『無機工業化学』第2版(1993・化学同人) ▽金沢孝文・谷口雅男・鈴木喬・脇原将孝著『無機工業化学――現状と展望』(1994・講談社) ▽渡辺明治・佐伯武頼編著『医科アンモニア学』(1995・メディカルレビュー社) ▽日本化学会編『化学便覧 応用化学編』全2巻・改訂第6版(2003・丸善)』

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世界大百科事典内のアンモニアの言及

【化学工業】より

…以上の分類は,互いに重複している部分もあり,必要に応じて使い分けられている。 化学工業のうち素材型化学工業(石油化学,アンモニア,ソーダ工業など)の製品は,中間財であることが多く,製品の差別性に乏しい大量生産品であるのに対し,加工型化学工業(医薬品,化粧品,染料,塗料,農薬工業など)は,細かな用途に応じた多様な製品を生産している。前者は,大規模な装置を必要とし,操業度を高めることが企業経営上重要であるのに対し,後者では,新製品開発力やきめ細かい販売政策などが経営上重要である。…

【ガス化学工業】より

…ガスを原料とする化学工業のことであるが,一般には,天然ガスを原料として有機化学工業の中間原料であるメタノール(メチルアルコール),アセチレンアンモニアなどを製造する分野をいう。ガス化学工業という分類は日本特有のものである。…

【排出】より

…たとえば海産硬骨魚類ではえらにある塩類細胞から,また海産爬虫類と鳥類では眼窩(がんか)や鼻腔にある塩腺から塩化ナトリウムNaClが体外に分泌される。 尿中に出される窒素老廃物はアンモニア,尿素,尿酸などであるが,動物がこのうちどれをおもに排出するかは,その動物がすんでいる環境,とくに水の利用状態と密接な関係がある。タンパク質が分解してできたアミノ酸の脱アミノ反応によってアンモニアができるが,これは毒性が強いため速やかに体外に出さなければならない。…

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