脱水剤(読み)ダッスイザイ

デジタル大辞泉 「脱水剤」の意味・読み・例文・類語

だっすい‐ざい【脱水剤】

吸湿性の強い物質や、水と化学的に反応しやすい物質で、脱水目的に用いられるもの。濃硫酸・五酸化二りん塩化カルシウムソーダ石灰シリカゲルなど。乾燥剤などに使用

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精選版 日本国語大辞典 「脱水剤」の意味・読み・例文・類語

だっすい‐ざい【脱水剤】

  1. 〘 名詞 〙 化合物化学組成の中から、化学的に水分子をうばい去るための薬剤。一般には有機化合物中に結合している水素原子と酸素原子とを水分子として脱離させる作用をもつものをいう。濃硫酸・五酸化二燐・無水塩化亜鉛・塩化アセチル・無水酢酸・蓚酸など。〔稿本化学語彙(1900)〕

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世界大百科事典(旧版)内の脱水剤の言及

【脱水】より

… 2C2H5OH―→(C2H5)2O+H2O  ……(1)  C2H5OH―→CH2=CH2+H2O  ……(2) また,ヒドロキシ酸は容易に分子内で脱水されてラクトンを生成する(式(3))。 脱水剤としてよく用いられるものとして,硫酸などの酸類,五酸化リン,アルミナ,硫酸マグネシウム,塩化亜鉛,無水酢酸,分子ふるいなど,多くの化合物が有用である。有機化学では,このような脱水反応を意味することばとしてのほかに,有機溶媒中に存在する水分を除去する意味のことばとして脱水が使われることがある。…

※「脱水剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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