竈神町(読み)かまがみちよう

日本歴史地名大系 「竈神町」の解説

竈神町
かまがみちよう

[現在地名]水戸市備前びぜん町・天王てんのう

備前町の南に東西に走り、東はすず坂、西は神崎見付かみさきみつけに至る町。竈は釜とも記す(新編常陸国誌)。備前町の通りから西の神崎見付までの道は寛文城下町図(「水戸市史」所収)にはなく、「水府地名考」に「元禄三の条令に此所もミへたれば此已前に開けしとは見ゆる也」とあるので、延宝―貞享(一六七三―八八)頃に開かれたと考えられる。町の東の鈴坂の名および西端の神崎への出口の門の神崎見付の名も同年に定めた(新編常陸国誌)町名の起りは「水府地理温故録」に「今横田和介なる人の屋敷の内に、三宝荒神の小祠あり。(中略)竈神町の名は元此荒神によりて起れりともいふ」とみえる。

町の西寄りは南に千波せんば湖畔低地を控えた高台眺望が優れ、「水府地理温故録」の竈神町の項に「青川ばたへ出る西のはづれ、南側のとまりに、御目付同心押の役屋敷あり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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