竈税(読み)かまどぜい(その他表記)hearth tax

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竈税」の意味・わかりやすい解説

竈税
かまどぜい
hearth tax

家庭にあるかまどの数を課税標準とする租税。炉税ともいわれる。中世ヨーロッパにおいて一般的にみられた封建的ないし絶対王制的国家特有の税目経済発展が未熟であった中世社会では,かまどの数がその貧富を示す指標として比較的公平であると考えられたため,この方法がとられた。しかし貧民には相対的に重く,また家屋検証の弊害もあったのでイギリスでは 17世紀末に,他の諸国でも 18世紀にはほとんど廃止された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 項目

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む