(読み)カマド

デジタル大辞泉の解説

かま‐ど【×竈】

《「ど」は処の意》
土・石・煉瓦(れんが)などでつくった、煮炊きするための設備。上に釜や鍋をかけ、下で火をたく。へっつい。かま。
独立して生活する一家。所帯。「を分ける」
生活のよりどころとなるもの。家財道具。
「家―なくして、たよりなからむ人」〈宇津保・藤原の君〉

くど【×竈】

かまど。へっつい。
「―の前で、火ィくべてなさるでェ」〈有吉・助左衛門四代記〉
かまどの後方にある煙出しの穴。〈和名抄

へ【×竈】

かまど。へっつい
「慎(ゆめ)、よもつ―ものを莫(な)食ひそ」〈霊異記・中〉

へ‐つ‐い〔‐ひ〕【×竈】

《「竈(へ)つ霊(ひ)」または「竈(へ)つ火(ひ)」の意》
かまどを守る神。
「内膳、御―渡し奉りなどしたる」〈能因本枕・九二〉
かまど。へっつい。〈日葡

へっ‐つ‐い〔‐ひ〕【×竈】

《「へつい」の促音添加》かまど

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

竈【かまど】

煮たきをする施設で,一般に壁などに面し,焚口(たきぐち),煙道がつく。日本では古墳時代中期ごろの竪穴(たてあな)住居跡に竈の施設が見られ,以後,奈良・平安時代を通じ長く用いられてきた。西日本では竈形土器と呼ばれる半円形の焚口のある土師器(はじき)が発見されている。竈は清潔にしておくべきもので,火が汚れると竈神が不幸をもたらすと信じられ,別棟(むね)に竈をおく地方もある。
→関連項目ヘスティア

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世界大百科事典内のの言及

【窯】より

…これは穴の中で缶(ほとぎ)を焼成することを意味する。日本の竈は炊事のカマドから出ており,釜という字も用いられたが,明治以降は窯の字が一般化している。 日本では最古の縄文土器を焼成した窯はまだ知られていない。…

※「竈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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