童殿上(読み)ワラワテンジョウ

デジタル大辞泉 「童殿上」の意味・読み・例文・類語

わらわ‐てんじょう〔わらはテンジヤウ〕【童殿上】

平安時代宮中作法を見習うため、元服前の貴族子供が、殿上奉仕を許されたこと。また、その子供。童殿上人。殿上童上童うえわらわ

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精選版 日本国語大辞典 「童殿上」の意味・読み・例文・類語

わらわ‐てんじょうわらはテンジャウ【童殿上】

  1. 〘 名詞 〙 平安時代、元服前の貴族の子弟が宮中の作法見習いのため、昇殿を許されて、側近に奉仕すること。また、その子どもわらわ殿上人。殿上わらわ。うえわらわ。
    1. [初出の実例]「せうとの、わらは殿上する、常にこの君に参りつかうまつる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)

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世界大百科事典(旧版)内の童殿上の言及

【小舎人】より

…(2)平安時代以降,公卿の子息で元服前の者を童形のままで昇殿させ,殿上に候せしめたもの。殿上小舎人または童殿上と称した。943年(天慶6)4月,小舎人藤原斉敏(大納言藤原実頼の子)が加冠して御前に召されたという記事が《日本紀略》にあり,この前後より史料上に姿をあらわす。…

※「童殿上」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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