竹井城跡(読み)たけいじようあと

日本歴史地名大系 「竹井城跡」の解説

竹井城跡
たけいじようあと

[現在地名]久留米市草野町吉木

耳納みのう山地中腹若宮八幡宮の南約五〇〇メートルに位置し、草野氏が拠った山城史料には草野くさの城のほか、武井城・竹之城とみえる。東西約一七メートル・南北約三二メートルの本丸東側には土塁、西側には七条の畝状阻塞(連続竪濠群)、南側は深さ約三メートル・幅約五メートルの堀切遺構がある。草野氏系図(九州大学文学部蔵)によると、草野永経が長寛二年(一一六四)当地に入部したという。草野城としては、貞和三年(一三四七)一一月二五日の蓮真書状(草野文書/南北朝遺文(九州編)二)に「筑後国草野城」とみえるのが早く、草野孫次郎入道(円真)警固している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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