朝日日本歴史人物事典 「竹内久盛」の解説
竹内久盛
生年:文亀3(1503)
戦国・安土桃山時代の武術家。竹内流腰廻 りの開祖。美作国(岡山県)垪和村の人で,豪族・杉山為就の子。のち竹内為長の養子となり,西垪和一ノ瀬に新城を築いて1万3000石を領した。天文1(1532)年6月同地の三の宮で修行中に,山伏より小刀を使っての小具足術と早縄術を伝授された。のちに腰廻りと称されたこの術は,捕手を中心に棒,拳,縄,短剣なども併用した総合武術で,柔術の最も初期のものといえる。天正期に宇喜多直家と戦って敗れ,晩年は稲荷山城主原田弥右衛門家に扶養され,93歳で没した。<参考文献>今村嘉雄他編『日本武道大系』6巻
(藤堂良明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報