ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユリウス2世」の意味・わかりやすい解説
ユリウス2世
ユリウスにせい
Julius II
[没]1513.2.21. ローマ
教皇 (在位 1503~13) 。フランシスコ会士。伯父シクスツス4世によって 1471年枢機卿。本名 Giuliano della Rovere。教皇として教皇領再建に尽力。外交政策を駆使してベネチアに対抗し,イタリアへのフランスの野心をくじき,フランス勢にくみした枢機卿らによる離教の危機は,1512年第5回ラテラノ公会議を開催して収拾した。インド,アフリカに宣教師を派遣。芸術の保護者であり,ミケランジェロ,ラファエロらを登用。新しい聖ペテロ大聖堂の礎石を置いた。
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