笠屋又九郎(読み)かさや またくろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「笠屋又九郎」の解説

笠屋又九郎(初代) かさや-またくろう

1712-1767 江戸時代中期の歌舞伎役者
正徳(しょうとく)2年生まれ。はじめ囃子(はやし)方の太鼓打ちをつとめるが,元文2年敵役の役者となり,京都,大坂活躍宝暦3年江戸にいく。10年京都にもどり,実悪(じつあく)の名手といわれた。明和4年死去。56歳。前名は大和屋嘉四郎。俳名は九十。

笠屋又九郎(2代) かさや-またくろう

?-? 江戸時代中期の歌舞伎役者。
宝暦のはじめごろまで若衆方をつとめ,以後敵役に転じる。明和6年(1769)2代又九郎を襲名し,立役(たちやく)として江戸森田座に出演。安永5年京都にもどった。初名は笠屋又三郎。前名は笠屋又蔵。俳名は狐住。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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