笠村(読み)かさむら

日本歴史地名大系 「笠村」の解説

笠村
かさむら

[現在地名]広陵町大字笠

高田たかだ西方斎音寺さいおんじ村南方にあり、三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)に「笠庄 本家大乗院 領家一乗院」とある。西方に高津笠たかつかさ(現大字三吉)がある。地名の笠は高津笠城主生嶋氏が帰農地に命名したという。俗に「笠八軒」ともいわれた。

慶長郷帳では御番衆領、村高四六六・七二石。元和元年(一六一五)郡山藩(水野勝成)領。以後廃藩置県に至るまで郡山藩領。


笠村
かさむら

[現在地名]桜井市大字笠

滝倉たきのくら村西北方に所在。村名の笠については「大和志」に「笠山笠村巒峯如笠、因名其野曰浅茅原」とある。「多武峯略記」には「加佐寺」と記す。貞和三年(一三四七)の興福寺造営段米并田数帳(春日神社文書)に「笠寺庄 十一町六十歩 反米三石三斗五合」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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