第2次世界大戦連合国会議(読み)だいにじせかいたいせんれんごうこくかいぎ(英語表記)Conferences of the Allied Powers during World War II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

第2次世界大戦連合国会議
だいにじせかいたいせんれんごうこくかいぎ
Conferences of the Allied Powers during World War II

第2次世界大戦中に各地で開かれた連合国側の諸会議。第2次世界大戦は会議によって戦われたといわれるほどで,多くの会議が開かれ,2ヵ国または数ヵ国の首脳,文官,軍人などが,作戦,戦後処理,世界平和機構の創設などに関して協議した。多くは秘密会談で,事後に会議開催の事実のみ,または決定事項の一部が発表されるにとどまった。おもな会議と主要参加人物は次のとおりである。 (1) アルカディア (暗語) 会談 (1941.12.22.~42.1.14.ワシントン D.C.) 。 F.ルーズベルト,W.チャーチル。 (2) ハイドパーク・ワシントン会議 (42.6.19~25.) 。ルーズベルト,チャーチル。 (3) カサブランカ会談 (43.1.12~23.) 。ルーズベルト,チャーチル。 (4) トライデント (暗語) 会談 (43.5.12~25.ワシントン D.C.) 。ルーズベルト,チャーチル。 (5) クォドラント (暗語) 会議 (43.8.11~24.ケベック) 。ルーズベルト,チャーチル。 (6) モスクワ三国外相会議 (43.10.19~30.) 。 C.ハル,A.イーデン,V.モロトフ。 (7) カイロ会談 (43.11.22~27.) 。ルーズベルト,チャーチル,蒋介石。 (8) テヘラン会議 (43.11.28.~12.1.) 。ルーズベルト,チャーチル,I.スターリン。 (9) 第2回カイロ会談 (43.12.2~7.) 。ルーズベルト,チャーチル。 (10) ダンバートンオークス会議 (44.ワシントン D.C.,ダンバートンオークス邸) 。ソ連がまだ日本と戦争していなかったため四大強国外交専門家会議は2つに分けて行われた。8月 21日~9月 28日アメリカ,イギリス,ソ連。9月 29日~10月7日アメリカ,イギリス,中国。 (11) ケベック会談 (44.9.11~16.) 。ルーズベルト,チャーチル。 (12) ヤルタ会談 (45.2.4~11.) 。ルーズベルト,チャーチル,スターリン。 (13) ポツダム会談 (45.7.17.~8.2.) 。 H.トルーマン,C.アトリー,スターリン (→ポツダム宣言 ) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報