管城子(読み)カンジョウシ

デジタル大辞泉 「管城子」の意味・読み・例文・類語

かんじょう‐し〔クワンジヤウ‐〕【管城子】

韓愈毛穎もうえい伝」から》異称
作者幸いに間暇を得なば、再び―をやといいれて」〈逍遥当世書生気質

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精選版 日本国語大辞典 「管城子」の意味・読み・例文・類語

かんじょう‐しクヮンジャウ‥【管城子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かんじょうじ」とも。韓愈が筆(ふで)擬人化して毛穎(もうえい)と名づけ、架空の「毛穎伝」を作り、その中で毛穎が秦の始皇帝によって管城に封じられ、管城子と号したと述べたことによる。毛穎(毛の先)が束ねられ、管(筆の軸)に入れられて筆になる意を寓したもの ) 筆の異称。かんじょうす。かんじょう。
    1. [初出の実例]「承管城子十輩、個個穎脱之才」(出典空華集(1359‐68頃)一四・答金剛元章書)
    2. 「指出口の管城子(クヮンジャウシ)に物いはせて、かく書付侍れば」(出典:評判記野郎虫(1660)山本琴之介)
    3. [その他の文献]〔韓愈‐毛穎伝〕

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