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書(き)付(け) カキツケ

デジタル大辞泉の解説

かき‐つけ【書(き)付(け)】

心覚え・記録などのために書きしるしたもの。
金銭の貸借などを証明する書類。勘定書。証文。「書き付けが証拠になる」
江戸時代、将軍老中の命令を伝えた公文書

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世界大百科事典 第2版の解説

かきつけ【書付】

文字などを少し書き記したものを広く書付と称したが,江戸時代には幕府や大名家で上からの下達・申渡しや下からの伺い・意見を記した公式文書に〈御書付〉の呼称が用いられた。とくに江戸幕府が大名らに指令を下す場合,初期には老中奉書をもってなされたが,元禄時代ごろになると,より簡便な様式を有する老中御書付がこれに代わっていった。老中御書付は奉書紙を横半截した切紙の形をもち,伝達内容のみが記され差出・宛所の記載も省略されており(宛所の必要なものは文書の袖に記される),老中よりの口頭伝達を文字化した覚書としての性格をもっていた。

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世界大百科事典内の書(き)付(け)の言及

【御触書集成】より

…御触書は老中,若年寄の合議体である御用部屋で方針を定め,奥右筆組頭が調査,起案し,将軍の裁可によって制定法となる。表右筆は書付(かきつけ)と称するその写しを作成し,支配の筋に応じて諸方面に配布した。大名には大目付が殿中で渡し,あるいは留守居を老中宅に召して手交した。…

【貞享書上】より

…江戸中期,幕府が諸家に書き上げさせた系譜。貞享書付,貞享諸家書付,諸家書付,書付ともいう。40余袋が長持2棹にあり,《元治増補御書籍目録御家部》には146巻5通3帖115冊とあるが現存しない。…

【達】より

…したがって一般的な法規よりも,一回限りの具体的処分や,部内の訓令・通達というべきものが多かった。諸役から発せられた達のうちでは,老中の達がもっとも重要であり,これは将軍の裁可を経たのち,書付(かきつけ)と呼ばれる書面にして名あて人へ交付された。老中が城中で直接手交する場合もあったが,大名あてであれば留守居(るすい)を老中宅へ召じて伝達することもあり,また幕府諸役あてであれば同朋頭(どうぼうがしら)を通じて渡すこともあった。…

※「書(き)付(け)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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