篠田 統(読み)シノダ オサム

20世紀日本人名事典 「篠田 統」の解説

篠田 統
シノダ オサム

昭和期の食物史学者 日本民俗史学会理事;元・大阪教育大学教授



生年
明治32(1899)年9月21日

没年
昭和53(1978)年8月10日

出生地
大阪府

学歴〔年〕
京都帝国大学理学部化学科〔大正12年〕卒,京都帝国大学大学院

主な受賞名〔年〕
江馬賞(第3回)〔昭和50年〕「中国食物史」

経歴
大正15年〜昭和3年ヨーロッパに留学、4年京都帝大講師となる。13年から陸軍技師として中国で従軍背骨を痛めたため、復員後は栄養生理学から転じて、食物史の研究に専念。23年大阪学芸大学(現・大阪教育大学)教授に就任、40年退官。食物を学問の対象としてとりあげた先駆者。著書古代から清末までの中国料理の歴史をまとめた「中国食物史」、寿司の歴史的・理学的研究の古典的労作「すしの本」、「米と日本人」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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