粗利益(読み)アラリエキ

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精選版 日本国語大辞典 「粗利益」の意味・読み・例文・類語

あら‐りえき【粗利益】

  1. 〘 名詞 〙 売上額から生産原価商業の場合は仕入れ原価)を差し引いた額。粗利(あらり)

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流通用語辞典 「粗利益」の解説

粗利益

荒利益とも書き、商品の販売価格から仕入原価を差し引いた金額をいう。たとえば500円で仕入れた商品を1000円で販売すると粗利益は500円となる。この粗利益の販売価格に対する比率粗利益率という。粗利益率が低い商品は大量販売をしなければ商売にならないが、粗利益率の高い商品は少量販売でも採算がとれることになり、粗利益率は販売方法に大きな影響を与える。これまでは、売上高重視の経営主流を占めていたが、最近では利益重視の経営に比重が移りつつあり、この粗利益の確保が大きなポイントとなってきている。一般的に専門店は粗利益率が高く、スーパー・マーケットやディスカウンターの粗利益率は小さい。

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世界大百科事典(旧版)内の粗利益の言及

【売上総利益】より

…商品や製品の販売ないし役務の提供による売上収益から,それに対応する売上原価ないし役務提供に要する費用を控除した残額をいう。売上粗(あら)利益または粗利益ともいう。残額がマイナスの場合は売上総損失となる。…

【営業利益】より

…通例,売上高に対する割合(売上高営業利益率),資本に対する割合(資本営業利益率)がよく用いられる。営業利益の計算は,一般には,純売上高(総売上高から売上値引・売上戻り高などを控除したもの)から売上原価を差し引いて売上総利益(=粗利益)を算出し,その売上総利益から一般管理費・販売費を差し引いて営業利益を算出する形でなされる。営業利益に,おもに財務上の収益・費用からなる営業外損益を加減したものが経常利益で,それに特別損益(臨時損益,前期損益修正項目,商法による引当金の目的外取崩額など)を加減して当期純利益(期間利益)が算定される。…

※「粗利益」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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