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粟田口隆光 アワタグチタカミツ

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デジタル大辞泉の解説

あわたぐち‐たかみつ〔あはたぐち‐〕【粟田口隆光】

南北朝・室町初期の絵師。絵仏師として名を成し、清涼寺本「融通念仏縁起絵巻」2巻のうち絵二段を描いた。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

粟田口隆光 あわたぐち-りゅうこう

?-? 室町時代の画家。
土佐光顕の3男。京都粟田口にすみ,それを姓とする。民部少輔(みんぶのしょう)に任じられ,のち出家し,法眼(ほうげん)。土佐派の画法を父からまなび,絵巻物,水墨画をよくした。応永21年(1414)作の「融通念仏縁起絵巻」(清凉寺)や「石山寺縁起絵巻」の絵師のひとりとされる。俗名は以盛。通称は粟田口法眼。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

粟田口隆光

生年:生没年不詳
室町期のやまと絵の一派粟田口派の代表的な絵師。南北朝末期から室町初期の永享年間(1429~41)までの活躍がみられる。粟田口派は洛東粟田口街道(京都市左京区)に居を構え,当地の権門青蓮院,祇園社,大谷本願寺などの寺社の御用にあずかった絵仏師集団であったが,同時に土佐派と並んで室町期のやまと絵画壇の一翼を担った。絵仏師は寺院を拠点に仏教絵画の制作に従事した専門の絵師で,仏師と同じように僧綱位を与えられ,また禅宗の画僧とも一線を画した。隆光も民部方眼を名乗った絵仏師だが,絵巻物や水墨画など広い作域を持っていた。作品として室町絵巻の金字塔的性格を持つ清凉寺の「融通念仏縁起」(1417頃)の一部と,大谷本願寺から加賀願成寺へ下された「親鸞上人絵伝」(1426)のふたつが残る。画風は伝統的なやまと絵の筆法をふまえつつ,平明さや平俗性が加わる。晩年は『看聞御記』に記録が多く,後崇光院後花園天皇サロンの画事を勤めていた。その家系は100年後の永正(1504~21)ごろまで続いたが,その地位はついに土佐派におよぶことがなかった。<参考文献>相沢正彦「粟田口絵師考(上下)」(『古美術』83・84号)

(相澤正彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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大辞林 第三版の解説

あわたぐちたかみつ【粟田口隆光】

室町前期の画家。本姓、土佐。民部法眼を称す。京都粟田口に住む。清涼寺本「融通念仏縁起絵巻」の一部を描く。生没年未詳。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の粟田口隆光の言及

【融通念仏縁起絵巻】より

…木版本は墨一色の効果を考慮した素朴な画趣を持ち,1414年(応永21)には逆にこの木版本の図様をそのまま踏襲した京都市清凉寺本などの彩色本がつくられるに至った。清凉寺本は当時一流の画師六角寂済,粟田口隆光らによるもので,室町時代絵画の基準作例として貴重であるが,やまと絵の画法が類型化し,生彩に欠ける点は否めない。こうした《融通念仏縁起絵巻》の歴史的展開は,中世における宗教絵巻の機能と伝播の状況をよく伝えてくれる。…

※「粟田口隆光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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