…木版本は墨一色の効果を考慮した素朴な画趣を持ち,1414年(応永21)には逆にこの木版本の図様をそのまま踏襲した京都市清凉寺本などの彩色本がつくられるに至った。清凉寺本は当時一流の画師六角寂済,粟田口隆光らによるもので,室町時代絵画の基準作例として貴重であるが,やまと絵の画法が類型化し,生彩に欠ける点は否めない。こうした《融通念仏縁起絵巻》の歴史的展開は,中世における宗教絵巻の機能と伝播の状況をよく伝えてくれる。…
※「粟田口隆光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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