粡町(読み)あらまち

日本歴史地名大系 「粡町」の解説

粡町
あらまち

[現在地名]米沢市中央ちゆうおう三―四丁目

たつ町の北西、同町から続く米沢街道・越後街道に沿い両側に発達した町人町。南は三の丸堀に接する。粡は米穀の粡に由来するというが、新町・荒町とも書かれた。「奥羽編年史料」に引く伊達家御日記に、天正一五年(一五八七)八月六日「あら町」に盗人が入ったとみえ、伊達氏時代に成立した本町六町のうち。寛延二年(一七四九)の覚(米沢商業記録)によれば、白子しろこ明神門前町として発達、当初は三の丸内にあった。慶長一四年(一六〇九)城下再編により米穀運送に利便の地ということで現在地に移され、跡地元籠もとろん町となったという。直江氏入部以後、米沢城下の米売買は当町の米問屋(源吾店)が米宿場(米座)として独占していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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