糖性アミノ酸(読み)とうせいアミノさん(英語表記)glycogenic amino acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「糖性アミノ酸」の意味・わかりやすい解説

糖性アミノ酸
とうせいアミノさん
glycogenic amino acid

糖原性アミノ酸ともいう。代謝の経路が最終的に糖代謝経路に合流するアミノ酸の一群をいう。アラニンセリングリシン,プロリン,メチオニンシステイングルタミン酸アスパラギン酸トレオニン,バリン,ヒスチジンなどがある。アミノ酸にはこのほか,脂質代謝経路に合流するケト原性アミノ酸があるが,多くのアミノ酸は主として糖原性である。また,糖原性であるとともにケト原性のものもある (フェニルアラニンチロシントリプトファンイソロイシン) 。糖性アミノ酸は糖質あるいはその代謝中間物から生体内で合成されるので,糖質への転換もその逆の過程を経る。さらにグルコースを経て脂質にまで転換される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android