紅梅焼(き)(読み)コウバイヤキ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紅梅焼
こうばいやき

東京・浅草の名物で煎餅(せんべい)の一種。浅草観音の仲見世通りにある梅林堂が、江戸時代からこの菓子を手がけてきた。小麦粉に砂糖を加え、ごまを散らした生地を薄くのして、梅、桜、ひょうたん、木の葉、短冊形に押し抜き、鉄板で丹念に焼き上げる。『守貞漫稿(もりさだまんこう)』に「看板亘(わたり)二尺余、木制、紙ハリ、白粉ヌリ、縁(ふちど)リ及ビ匂形ハ丹(に)ニテ描(えが)ク、桜花形ト二(ふた)ツ掛タルモ多シ、弘化嘉永(こうかかえい)(1844~54)ノ比(ころ)ヨリ江戸小市ニテ売之(これをうる)」とある。大衆菓子として人気をもち香餅焼(こうべえやき)ともいわれた。[沢 史生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

政府開発援助

政府ベースの経済協力の一つで,特に先進国政府が発展途上国の経済開発などを促進するため財政資金を使って供与する援助。 (1) 2国間での直接援助と,(2) 国際機関を通じての多国間援助に分けられる。直接...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android