紙入(読み)かみいれ

精選版 日本国語大辞典 「紙入」の意味・読み・例文・類語

かみ‐いれ【紙入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「はながみいれ(鼻紙入)」の略 ) 外出する時に必要な小間物を入れて携帯する用具ラシャ皮張りで、二つ折り、または三つ折りの入れ物。鼻紙、薬、小ようじなどのほか、金銭も入れた。
    1. [初出の実例]「酔(ゑひ)のまぎれに世之介金銭銀銭紙入(カミイレ)より打明(あけ)て両の手にすくひながら」(出典浮世草子・好色一代男(1682)七)
  3. 紙幣を入れて携帯するさいふ。札入れ
    1. [初出の実例]「机の引出しをあけて紙入(カミイレ)をとりだし、二円札を出してわたす」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三)

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デジタル大辞泉プラス 「紙入」の解説

紙入

古典落語演目ひとつ。「紙入の間男」とも。

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