紙幣本位制度(読み)シヘイホンイセイド(その他表記)paper standard system

デジタル大辞泉 「紙幣本位制度」の意味・読み・例文・類語

しへいほんい‐せいど〔シヘイホンヰ‐〕【紙幣本位制度】

紙幣本位貨幣とする制度

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精選版 日本国語大辞典 「紙幣本位制度」の意味・読み・例文・類語

しへいほんい‐せいどシヘイホンヰ‥【紙幣本位制度】

  1. 〘 名詞 〙 紙幣を本位貨幣とする制度。金本位制の国が金兌換を停止した場合、不換紙幣が最終的に本位貨幣となる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紙幣本位制度」の意味・わかりやすい解説

紙幣本位制度
しへいほんいせいど
paper standard system

貨幣単位の価値が一定量の貨幣金属とはまったく関係をもたない本位制のことで,自由本位制度ともいう。金本位制度が停止されてやむをえず紙幣本位制度に移行する場合が多い。この場合に流通紙幣,正確には銀行券数量と価値は,金本位制度のように貨幣財である金の市場価格によって自動的に統制されることがなく,法律によって中央銀行の銀行券発行の準備,限度が決められているが,結局は中央銀行の金融政策の運営いかんが最も重要である。現在の管理通貨制度は,広義の紙幣本位制度に近いものである。

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