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本位貨幣 ほんいかへいstandard money

翻訳|standard money

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

本位貨幣
ほんいかへい
standard money

一国の貨幣制度の基本となる貨幣金本位制国の金貨銀本位制国の銀貨がその代表的な例。商品の価値尺度および価格の度量基準としての機能をもち,その価値はそれと純分および量目を等しくする貨幣素材の価値に等しい。この本位貨幣は正貨と呼ばれる。金本位制度のなかでも金貨と金地金との自由な交換が行われ,金貨が最も典型的な本位貨幣であるが,金貨が現実には流通しない金地金本位制度金為替本位制度においても,金が価値尺度および価格基準の機能を果している以上,金貨が本位貨幣であることに変りはない。これら金貨,金地金,金為替は銀行券の兌換の基礎となり,正貨準備と呼ばれる。

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デジタル大辞泉の解説

ほんい‐かへい〔ホンヰクワヘイ〕【本位貨幣】

一国の貨幣制度の基準となる貨幣。1930年代以前に採られていた金本位制度のもとでは金貨。

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百科事典マイペディアの解説

本位貨幣【ほんいかへい】

一国における価値尺度および価格の度量標準として法律により認められた貨幣(法貨)で,無制限の強制通用力をもつ。補助貨幣に対する。本位貨幣の価値は本来一定量の金属(金または銀)と関係づけられており,日本でも金貨が発行されていたが,1931年の金本位制停止により発行を止めた。
→関連項目金銀複本位制度金属本位制度金本位制度銀本位制度新貨条例正貨通貨平価切下げ法定平価

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世界大百科事典 第2版の解説

ほんいかへい【本位貨幣】

一国の貨幣制度の基礎として,その額面価値と等価値の金属で造された貨幣をいう。たとえば金本位制度における金貨がそれである。金本位制の場合,各国の貨幣の単位(ポンド,ドル,円など)は金の分量によって表示されていた。本位貨幣はこれによって価値尺度ないし価格標準としての機能をそなえた。1897年制定の貨幣法によって日本は金本位制に移行したが,同法2条は〈純金ノ量目二分(1933年750ミリグラムに改正)ヲ以テ価格ノ単位ト為シ之ヲ円ト称ス〉と定められた。

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大辞林 第三版の解説

ほんいかへい【本位貨幣】

価値が一定量の金属と関係づけられ、国家により無制限の通用力を与えられた鋳貨。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

本位貨幣
ほんいかへい
standard money英語
Whrungsgeldドイツ語

法定された金(銀)純分を含有する鋳貨のこと。おもに近代的な貨幣制度である金本位制のものをさすが、それ以前であっても、価値尺度機能を果たす金属の鋳貨をさしてこのようにいう。特定の金属がすでに価値尺度となっている現実を基礎に、国家は本位standardを制定する。すなわち、特定金属の一定重量をもって価格の単位とし、これに貨幣単位名称を与えるのである。たとえば、日本の貨幣法(1897年制定)では、純金の重量750ミリグラムを価格の単位とし、これを円とよぶよう定めていたので、これに基づいて鋳造される10円金貨は、純金7.5グラムを含有していることになる。このような鋳貨を本位貨幣といい、補助貨幣と区別している。本位貨幣は、その金額に制限なく通用する無制限法貨であり、その品位(他金属との合金の割合)と量目(重量)は法定される。さらに、流通する本位貨幣の金量を維持するために「通用最軽量目」を定め、摩損によってこれを下回るものは引き換えられる。このような本位貨幣の鋳造・発行は、その「自由鋳造」「自由鎔解(ようかい)」(金地金(じがね)の金貨鋳造が求められれば政府はこれに応じること、およびその逆)による金の市場価格と鋳造価格(純金750ミリグラム=1円)との乖離(かいり)防止を通じて、また、金の自由輸出入、中央銀行券の金貨兌換(だかん)によって、価格標準を固定し、為替(かわせ)相場を安定させることとなった。[齊藤 正]

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世界大百科事典内の本位貨幣の言及

【金本位制度】より


[定義]
 一国の貨幣制度の基礎となる貨幣すなわち本位貨幣がの一定量と等価関係におかれている制度。この制度のもとでは,(1)一国の通貨一単位の価値は一定量の金によって示され,それを法定平価(金平価)と呼ぶ。…

【兌換券】より

本位貨幣(または正貨)との兌換が保証されている銀行券,正しくは兌換銀行券といい,兌換が停止された不換銀行券に対立する用語。政府紙幣も金貨兌換の約束で発行された場合もあったが,結果的に兌換が行われた場合はきわめて少なく,兌換券には政府紙幣を含めないのが通説である。…

【補助貨幣】より

本位貨幣に対立する用語で,本位貨幣の補助として日常の小額取引の使用のために鋳造される貨幣。補助貨ともいう。…

※「本位貨幣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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