紙背(読み)しはい

精選版 日本国語大辞典 「紙背」の意味・読み・例文・類語

し‐はい【紙背】

〘名〙
① 紙の裏面
※玉塵抄(1563)一九「六紙の紙背に題たことはないぞ」
文章の奥に含まれている意義。「眼光紙背に徹す」
※今年竹(1919‐27)〈里見弴秋雨の宵「繰り返して手紙を読んでゐるうち何物を以ってしても動かせない力が〈略〉紙背に漲ってゐることが感じられてきた」 〔柳宗元‐殷賢戯批書後寄劉連州並示孟崙二童詩〕

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デジタル大辞泉 「紙背」の意味・読み・例文・類語

し‐はい【紙背】

紙の裏。特に、文書の裏。
文章に示されないが、奥に隠されている意味。「眼光紙背に徹す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「紙背」の読み・字形・画数・意味

【紙背】しはい

紙の背面。唐・柳宗元〔殷賢、戯れに書後に批す。劉連州(禹錫)に寄す~〕詩 書りて安西(翼)に寄せんと欲す(王羲之の故事) 紙背應(まさ)に手を勞して自ら題すべし

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