細久手宿(読み)ほそくてしゆく

日本歴史地名大系 「細久手宿」の解説

細久手宿
ほそくてしゆく

[現在地名]瑞浪市日吉町 細久手

御嵩みたけ宿(現可児郡御嵩町)大湫おおくて宿との間にあった中山道の宿。江戸からは四八番目の宿にあたり、大湫宿からは一里半、御嵩宿へは三里。大湫宿と御嵩宿の間は山坂で、しかも長丁場であることから、大久保長安への両宿の嘆願で設けられた新宿という。「濃州徇行記」によれば長安の命により国枝与左衛門が自力で家七軒を建て仮宿を置いたが、放火により全焼した。その後公儀より米一〇〇俵を与えられて再建され、正式に宿となったとある。同書には午の年一一月二四日付の大久保長安の人馬定と、慶長一五年(一六一〇)新町を立てるとする証状が載せられており、仮宿設置は慶長一一年、正式な宿起立は同一五年とされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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