細柳（読み）サイリュウ

デジタル大辞泉

さい‐りゅう〔‐リウ〕【細柳】

１ 若葉が出たばかりで、枝が細く見える柳。
２ 幕府。また、将軍家。柳営。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

さい‐りゅう ‥リウ【細柳】

〘名〙

① 若葉が出たばかりで、枝が細く見える柳。〔杜甫‐哀江頭〕

② 西方の野。太陽の沈む場所。

※本朝無題詩（1162‐64頃）九・閏三月尽日慈恩寺即事〈藤原明衡〉「西羽随_レ春蔵_二細柳_一、暁鶏告_レ夏聴_二蒼蠅_一」 〔劉楨‐贈徐幹詩〕

③ (「さいりゅうえい（細柳営）」の略) 将軍の府。幕府。また、将軍家、将軍。柳営。

※新撰朗詠（１２Ｃ前）下「身は留る。細柳の孤営の月〈橘在列〉」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【細柳】さいりゆう（りう）

い柳の枝。唐・杜甫〔江頭に哀しむ〕詩　江頭の宮殿、千門を(とざ)す　細柳新、誰が爲になる

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出典　平凡社「普及版 字通」