細金(読み)コマガネ

デジタル大辞泉 「細金」の意味・読み・例文・類語

こま‐がね【細金】

小粒の貨幣。細かいかね。
「―十八匁もあらうか」〈浮・五人女・二〉

ほそ‐がね【細金】

金銀はくを細く切ったもの。仏画仏像衣服模様などに用いる。

さい‐きん【細金/×截金】

金や銀の薄板をいろいろな形に切ったもの。きりかね。

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精選版 日本国語大辞典 「細金」の意味・読み・例文・類語

ほそ‐がね【細金】

  1. 〘 名詞 〙 金銀の箔(はく)を細く切ったもの。木彫仏・仏画・衣服の模様などに用いる。
    1. [初出の実例]「古実云、唐絵にはほそかねを使事、一切無之事也」(出典:等伯画説(1592‐97頃))

さい‐きん【細金・截金】

  1. 〘 名詞 〙 金の薄板を種々の形に切ったもの。きりがね。
    1. [初出の実例]「各脇士二天刻彫之。細金彩色絵像各一鋪」(出典:庭訓往来(1394‐1428頃))

こま‐がね【細金・小間金】

  1. 〘 名詞 〙 小粒の貨幣。指頭大のもの。豆板銀など。小玉銀。小粒。はしたがね。
    1. [初出の実例]「こまかね五貫六百目」(出典:島津家文書‐慶長七年(1602)一二月二九日・島津忠恒銀子借券)

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