経回(読み)ケイカイ

デジタル大辞泉 「経回」の意味・読み・例文・類語

けい‐かい〔‐クワイ〕【経回/経×廻】

《「けいがい」とも》
滞在すること。
「貴境に参下す。―の間一顧を賜はるべし」〈明衡往来
めぐり歩くこと。
京都の―難治の間、身を在々所々にかくし」〈平家一一
生きて月日を送ること。
「頼朝世に―せば、御方に奉公仕りて」〈盛衰記・四一〉

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精選版 日本国語大辞典 「経回」の意味・読み・例文・類語

けい‐かい‥クヮイ【経回・経廻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「けいがい」とも )
  2. 滞在すること。
    1. [初出の実例]「経廻する程に乾徳詔を降し鳳暦已に改る」(出典:将門記(940頃か))
  3. 月日をすごすこと。生きながらえて年月を経ること。
    1. [初出の実例]「其後着御于讚岐国屋嶋、于今御経廻」(出典吾妻鏡‐寿永三年(1184)二月二〇日)
  4. 住んでいること。暮らしていること。
    1. [初出の実例]「当時経廻之宿所、門壁不全歟」(出典:園太暦‐観応三年(1352)七月二五日)
  5. めぐりあるくこと。処々を歩きまわること。
    1. [初出の実例]「先年回祿之後、経廻毘沙門堂寺辺」(出典:園太暦‐康永三年(1344)三月二二日)
  6. 奔走すること。働きかけること。
    1. [初出の実例]「永徳二年光助僧正後七日勤仕記云〈略〉其後依故座主僧正之籌策、経廻当寺之刻」(出典:醍醐寺新要録(1620))

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