網走神社(読み)あばしりじんしや

日本歴史地名大系 「網走神社」の解説

網走神社
あばしりじんしや

[現在地名]網走市桂町二丁目

網走市街地南方の高台にある。祭神市杵島姫命田心姫命・湍津姫命。旧県社で、網走支庁管内の総社。弁天様と通称される。一八一二年(文化九年)シャリ場所請負人藤野喜兵衛が網走川河口に弁財天を祀り、海上安全・大漁を祈願したのに始まると伝える。藤野家では航海の安全と漁業繁栄を祈り、旧暦八月一五日の祭礼には雇アイヌを招いて酒を振舞ったという。明治一九年(一八八六)頃網走村・北見きたみ町の有志は藤野家で祀っていた弁財天を網走地方鎮守の神として願出て譲渡を受け、同二二年頃網走川右岸ニクルの高台に社殿を造営して移した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 北見

デジタル大辞泉プラス 「網走神社」の解説

網走神社

北海道網走市にある神社。1812年創祀。祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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