新撰 芸能人物事典 明治~平成 「綾小路有良」の解説
綾小路 有良
アヤノコウジ アリカズ
- 職業
- 子爵 雅楽師
- 肩書
- 侍従,宮内省雅楽部長
- 生年月日
- 嘉永2年 5月20日
- 出生地
- 京都府
- 経歴
- 代々に渡って郢曲(神楽歌・朗詠・催馬楽・披講など)の師範家に綾小路俊賢の長男として生まれ、のち雅楽師範家16代目となる。明治6年祖父・有長14代目の後を承けて家を継ぎ、17年子爵を襲名。孝明天皇、明治天皇に侍従として仕える傍ら、3年宮内省雅楽局の助、6〜12年雅楽課大伶人を兼ねる。19年から御歌所参候となり、毎年、皇居での宮中歌会始で披講の発声を務めた。声域が広く、3オクターブも出たため「声の化けもの」といわれる。この間、3年祖父より神楽秘曲「弓立」を伝授される。また22年分家の大原重朝に神楽秘曲「昼目」を伝授する。34〜37年雅楽部長、40年式部職主事などを歴任した。
- 没年月日
- 明治40年 6月16日 (1907年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報