緑山古墳群（読み）みどりやまこふんぐん

日本歴史地名大系

緑山古墳群
みどりやまこふんぐん

• 岡山県：総社市
• 上林村
• 緑山古墳群

[現在地名]総社市上林 緑山

吉備で最も濃密な一大古墳群を形成している三須（みす）丘陵最西端の緑山にある。緑山は南北に稜線の走る、標高四〇メートルの低小な丘で、そこに築かれた、主として後期古墳およそ二〇基からなる一支群を緑山古墳群という。この古墳群の特徴の一つは、ひときわ目立つ尾根上に相接して営まれた円墳五基がきわめて大きな墳丘をもち、保存良好なものは径二〇メートル以上、三〇メートルを超えるものをふくみ、内部に構築された横穴式石室もまた巨大な規模をもつことである。

みどり山古墳群
みどりやまこふんぐん

• 大阪府：泉南郡
• 岬町
• 深日村
• みどり山古墳群

[現在地名]岬町深日

和泉山脈から派生した舌状の丘陵が大阪湾に突出したその先端部にある。方墳一基（一号墳）・円墳二基（二号・三号墳）からなる。昭和五一年（一九七六）試掘調査が行われた。一号墳は一辺一二メートル、高さ一・五メートルで箱式石棺を内部主体とするが詳細は不明。二号墳は径一五メートル前後の円墳で、墳頂部から土師器片が採集されている。内部主体は不明。三号墳は標高四二メートルの最も高所にある。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」