デジタル大辞泉 「緩ぶ」の意味・読み・例文・類語
ゆる・ぶ【緩ぶ/×弛ぶ】
[動バ四]
1 「ゆるむ1」に同じ。
「箏の琴のいたう―・びたるを」〈狭衣・二〉
2 「ゆるむ2」に同じ。
「心安き独り寝の床にて―・びにけりや」〈源・末摘花〉
3 「ゆるむ3」に同じ。
「昼になりてぬるく―・びもていけば」〈枕・一〉
4 氷などがとける。
「うは氷あはに結べるひもなればかざす日かげに―・ぶばかりを」〈枕・九〇〉
5 おっとりしている。
「高き身となりても、ゆたかに―・べる方はおくれ」〈源・若菜下〉
[動バ下二]
1 「ゆるめる1」に同じ。
「梓弓引きみ―・へみ思ひ見てすでに心は寄りにしものを」〈万・二九八六〉
2 「ゆるめる2」に同じ。
「あまり無下にうち―・べ、見放ちたるも」〈源・帚木〉