緩怠(読み)カンタイ

デジタル大辞泉 「緩怠」の意味・読み・例文・類語

かん‐たい〔クワン‐〕【緩怠】

[名・形動]
いいかげんに考えてなまけること。また、そのさま。「自己緩怠を恥じる」
失敗すること。過失手落ち。「緩怠をわびる」
無礼、無作法なこと。また、そのさま。「緩怠至極」「緩怠千万」
「―なり愚者おろかもの」〈露伴・新浦島

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精選版 日本国語大辞典 「緩怠」の意味・読み・例文・類語

かん‐たいクヮン‥【緩怠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) なまけ怠ること。なおざりにすること。
    1. [初出の実例]「国司祗承緩怠異甚」(出典:万葉集(8C後)一六・三八〇七・左注)
    2. 「緩怠之罪をおほせ、その代りとしては金銭をはたりとりて私にす」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)中)
    3. [その他の文献]〔管子‐重令〕
  3. とが。過失。手おち。過怠
    1. [初出の実例]「何のくんたいに修行者の面をば足駄にしては履かれけるぞ」(出典義経記(室町中か)三)
  4. ( 形動 ) ぶしつけなこと。また、そのさま。不作法。失礼。無礼。不届き。
    1. [初出の実例]「向寺領致緩怠条、希代次第之由訴申入」(出典:大乗院寺社雑事記‐長祿二年(1458)七月一一日)
    2. 「かやうに緩怠なるあら人は、ないぞ」(出典:中華若木詩抄(1520頃)中)

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普及版 字通 「緩怠」の読み・字形・画数・意味

【緩怠】かんたい

怠る。

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