縁因(読み)エンイン

デジタル大辞泉 「縁因」の意味・読み・例文・類語

えん‐いん【縁因】

仏語物事の間接的な原因。⇔正因しょういん
物事が進行する原因やきっかけ。
[類語]きっかけ機縁

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「縁因」の意味・読み・例文・類語

えん‐いん【縁因】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。二因の一つ。間接的な原因。⇔正因(しょういん)。〔北本涅槃経‐二八
  3. 仏語。「えんいんぶっしょう(縁因仏性)」の略。
    1. [初出の実例]「三因仏性の中には縁因ことにはかりなき」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)三)
  4. ある物事が、成立したり行なわれたりする原因やきっかけ。
    1. [初出の実例]「只々其れ縁因は上帝の命ずる所なり」(出典:春窓綺話(1884)〈高田早苗・<著者>坪内逍遙・<著者>天野為之訳〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「縁因」の読み・字形・画数・意味

【縁因】えんいん

因縁

字通「縁」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android