デジタル大辞泉 「縁」の意味・読み・例文・類語
えん【縁】[漢字項目]
〈エン〉
1 物のへり。ふち。「縁海・縁辺/外縁・周縁」
2 物事のつながり。かかわりあい。ゆかり。「縁由/奇縁・絶縁・地縁・無縁・
3 婚姻によって生じる関係。親子・夫婦のつながり。「縁故/血縁・再縁・遠縁・内縁・復縁・離縁・良縁・類縁」
4 仏教で、ある結果を生じる間接的な原因。「縁起/
〈ふち(ぶち)〉「額縁・金縁・黒縁」
[名のり]まさ・むね・やす・ゆか・よし・より
[難読]
えん【縁】
2 そのようになるめぐりあわせ。「一緒に仕事をするのも、何かの
3 関係を作るきっかけ。「同宿したのが
4 血縁的、家族的なつながり。親子・夫婦などの関係。「兄弟の
5 人と人とのかかわりあい。また、物事とのかかわりあい。関係。「金の切れ目が
6 (「椽」とも書く)和風住宅で、座敷の外部に面した側に設ける板敷きの部分。雨戸・ガラス戸などの内側に設けるものを縁側、外側に設けるものを濡れ縁ということが多い。
[類語](2)因縁・巡り合わせ・回り合わせ・縁起・ジンクス/(3)きっかけ・機縁・縁因/(5)えにし・ゆかり・つながり・かかりあい・かかわり・関係・
ゆかり【▽縁/所=縁】
2 血縁関係のある者。親族。縁者。
「おのが―、西東合はせて六百人ばかり」〈宇津保・藤原の君〉
3 《「ゆかりじそ」の略》梅干と一緒に漬け込んだ
[類語]かかわり・かかりあい・
ふち【縁】
2 刀の
[用法]ふち・へり――「机のふち(へり)に手をつく」「茶碗のふち(へり)」「崖のふち(へり)」のように、物のまわりやまぎわの部分の意では、相通じて用いられる。◇「ふち」には「目のふちを赤くする」とか、「眼鏡のふち」「
[類語](1)隅・角・端・へり・際・隅っこ・端っこ
えに‐し【▽縁】
「われら二人、なんという薄い―であろう」〈藤村・春〉
[類語]かかわり・かかりあい・ゆかり・
へり【▽縁】
2 もののはし。ふち。「机の
3 2につけた飾り。特に、畳の長いほうの両端をつつんだ布。
→ふち(縁)[用法]
[類語]隅・角・端・縁・際・隅っこ・端っこ
よす‐が【▽縁/▽因/▽便】
1 身や心のよりどころとすること。頼りとすること。また、身寄り。血縁者。よるべ。「知人を―に上京する」「身を寄せる―もない」
2 手がかり。手だて。方法。「今ではもう昔を知る―はない」
[類語]手掛かり・足掛かり
えに【▽縁】
「みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひける―は深しな」〈源・澪標〉